＜実例１：新型コロナによるクラスター発生時の給与の補償＞

2021年１月に当院勤務の職員のお子様が通っている保育園で
新型コロナウイルスのクラスターが発生しました。そのため保育園は
２週間休園。
当院の職員も働けなくなりました。長崎市の助成では１週間分しか
補償がなかったので、私はこの職員と話しあって、長崎市の助成を
利用せず、お休みする２週間分の給与を「非常勤職員　所得補償前払い制度」を立ち上げて全額補償をしました。
毎月、安定した収入が得られることは、働くお母さんにとっては大変重要なことです。今回のような経験した事がない事例でも安心して
働いてもらえるよう対策を立てております。

＜実例２：大雨による災害警報レベル３で急に保育園が休園に なった場合＞

2021年8月、例年にない大雨が続き、お昼前に災害警戒レベル３が
発令され保育園からお迎えにくるよう当院職員に連絡が入りました。
この職員は、来院している患者様の治療もあり、すぐに帰ることを
ためらっておりましたが、私が家族優先と判断しすぐ帰って
もらいました。
この日の勤務体系は有給で対応。職員が減った中での診療でしたが、当院はこのような場合のシュミレーションは常に考えているので、
予約の患者様に迷惑をかけることなく診療を終えることが
できました。

2021年5月より保育所・認定こども園における避難情報発令時の対応基準が新しくなり、災害警戒レベル３以上になると臨時休園となり、保護者へお子様のお迎えの連絡が入ります。このような状況を職員
全員でシェアし理解しあえているからこそスムーズに対応できたと
思われます。

＜実例３：子供が保育園に登園時の検温で38℃あり、登園
できなくなった。自宅では平熱だったのに・・・どうしよう
仕事に行けない。みんなに迷惑をかけてしまう・・・＞

このような突然のことで仕事に行けないってこともありますよね。
その際は、すぐに私に電話をいただければ、当院は緊急診療モードに切り替えてこの日は診療はしのぎます。
ただし予約の患者様には一切迷惑をかけずに。
当院の職員は全員このような事態が起こることは常に想定していますので「こんな時はお互い様」という気持ちで仕事をしております。

だって他の職員も何が起こるかわかり
ませんからね。 ちなみに「診療緊急
モード」って何？と思うでしょう？ それは企業秘密ですのでこの場では詳細は
控えます。😉

＜実例４：なかなか仕事が覚えられず、半年がかりでブランクが戻った＞

以前勤務していたパート職員の話です。結婚、出産で数年のブランクがありほとんど診療のことは覚えていませんでした。３ヶ月での研修
期間で一通りできてきたので試用期間を終了しましたが、やはり
覚えることができずミスが多くなり落ち込んでいました。そこで、
スタッフみんなでサポートをしたところ半年かけて自信を取り戻して
くれました。

自信を取り戻したポイントは「イラスト」

この職員は、覚えるのが苦手だったのですが、イラストが得意
でした。なので、当院診療マニュアルや私が説明したことを
イラストにしてノートに書いていったら壁を突破できました。

よく求人票にブランクOKって記載しておりますが、「何がOKなんだろうか」と思ったことはありませんか？
要はどれだけブランクのあった方へ寄り添って支えられるかという
ことです。
当院はそのような点からもブランクのある方は問題なく受け入れて
おります。

＜実例５：メインな仕事以外でのミスが出てきたので、院長と仕事内容について相談し、ミスを減らした＞

平日午前と土曜勤務のパートの歯科衛生士の話です。
通常の予防業務に加えて小児矯正の業務も行っておりましたが、勤務時間の問題で小児矯正の業務になかなか慣れず、悩んでいました。
そこで思い切って業務の範囲を縮小し、仕事をしやすくしました。

どの歯科医院でも多少の差はありますが、歯科衛生士業務はほぼ同じだと思います。
ただその職員の勤務時間で仕事の量や種類を考えないといけません。

どの歯科医院でも多少の差はありますが、歯科衛生士業務はほぼ同じだと思います。
ただその職員の勤務時間で仕事の量や種類を考えないといけません。
例えば、平日午前中の勤務が多い
衛生士に、平日夕方受診の多い小児歯科、矯正の仕事は必要ではありません。
それよりも成人のリコールや高齢者の口腔ケアを重点的にする方が合理的だと
思います。